令和3年度 奈良県病院協会看護専門学校 学校評価

本校は、教育活動全般についての改善及び教育の質の向上を図る目的で、「学校評価」を行っています。本校教職員が自ら行う「自己評価」と本校教職員以外の者(学校関係者評価委員会)が自己評価結果を評価する「学校関係者評価」からなっています。

令和3年度自己評価

令和3年度の自己評価は、9分野について、5「良い」4「やや良い」3「普通」2「やや十分」1「不十分」の5段階評価で行いました。結果は以下の通りです。

令和3年度 自己評価結果

【評価尺度】5:よい 4:ややよい 3:普通 2:やや不十分 1:不十分

教育課程
教育活動

教職員の育成

教育環境整備

看護師を目指す
有能な学生の確保

学生生活への
支援
令和2年度 3.6 3.6 4.1 3.7 3.8
令和3年度 4.1 3.9 4.4 4.3 4.2
令和4年度
(目標)
4.5 4.5 4.5 4.5 4.5
 
国家試験対策

就業対策・卒業生への支援

地域との連携

学校経営
令和2年度 3.8 3.8 3.5 3.5  
令和3年度 4.3 3.9 4.1 4  
令和4年度
(目標)
4.5 4.5 4.5 4.5  

令和3年度自己評価 概要と今後の課題

【評価尺度】5:よい 4:ややよい 3:普通 2:やや不十分 1:不十分
評価項目 評価点 概要・今後の課題
Ⅰ.教育課程・教育活動 4.1
  • 教育理念・目標について、専門職業人としての社会人基礎力、人間力の育成に応じたものか点検するとともに、カリキュラム改正の趣旨に基づきカリキュラムを検討し、新たなディプロマポリシーの制定を行った。令和4年度からその方針に基づく人材育成を行っていく。
  • 専門職業人に必要な臨床判断能力等の基礎的能力を強化するために、新カリキュラムでは「解剖学Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ」及び「生理学Ⅰ・Ⅱ」と分割し、時間をかけて知識を定着させ育成していく。また、人間関係を形成するための基礎となる科目「看護におけるコミュニケ-ション」、「人間関係論」を科目立てをした。
  • コロナウィルス感染症への対応により、学内代替実習では全領域(7領域)でシミュレーターを活用したシミュレ―ション演習を継続し、意図的に患者を観察しその反応から引き続き思考力、判断力を養っていく。
  • 専門領域(7領域)の科目の事例展開にもシミュレーション演習を取り入れ継続している。
  • 卒業時の到達状況についての卒後1年目の既卒者のアンケートでは、臨地での実習ができなかったこともあり、「安全・安楽な看護技術ができなかった」、「対象に応じた看護」ができなかったという回答が6%あった。学内のシミュレーション演習を、更なる臨場感を持たせた演習としていく必要がある。
  • 卒業時の到達レベルを学内演習と臨地実習に分類することで、学内演習での技術到達度が明らかとなり、学内演習の充実及び卒業時の到達レベルの向上という課題がより明確になった。
  • ポートフォリオ・ルーブリック評価を取り入れたことにより、学生の到達度を客観的に評価することが可能となり、的確な指導が行え、学習サポートに活かされている。また、学生においても、この評価を活用し、自己の行動を省察し、課題を見出し、主体的に取り組んでいる。
  • コロナ禍であったが全体の委員会をとおして異学年の交流を行うことができ、意見交換ができて各委員会活動の把握もでき共有ができた。
  • 3月には在校生が協力し「3年生を送る会」を開催することができた。3年生を応援する姿があり、学生相互の親睦をとおして豊かな感性と人間性が養えている。今後も教科内・外の活動をとおして看護師に必要な社会人基礎力の育成に努める。
  • 就職先病院の訪問で卒業生と面談し、卒業期生別に卒業後の状況を知ることができた。引き続き就職先病院を訪問し、卒業後の状況を把握し教育課程編成に活かす。
  • 最終学年で実施した全国模試試験(7回)で全国正答率10%以下、校内正答率50%以下の問題を洗い出し、弱点科目の点検を行った。それにより新カリキュラムで科目毎の教育内容を点検し「解剖学」「生理学」を分割し「基礎看護技術」基本的な技術を「フィジカルアセスメント」を1つの科目として設定した。
  • 地域包括支援センターなど地域の実習について、関係機関に連絡を行い情報を得た。多職種連携できるために関係職種の役割、連携する能力を養う、「暮らしを支える多職種連携」を科目を設定した。
  • 学生による授業評価アンケートについては、学内教員は100%実施できている。学外教員は70%の実施であった。今後も継続して100%実施していくためには、業務負担軽減の観点も必要であり、アンケート内容について、重要な観点に絞るなどアンケートの実施方法を見直しについて引続き検討していく。
  • 定期的な面談を行い、課題のある学生は三者面談を行い家庭と連携し現状把握をしてもらい方向性を共に考える場を設けている。
Ⅱ.教職員の育成 3.9
  • 新任期の教員は、授業設計にそって学習指導案を作成し授業を行っている。授業参観・リフレクション、授業アンケート結果をとおして、自己の課題を見出し授業改善に努めている。今後も、授業参観・リフレクション、授業アンケートを継続し、授業の質向上に向けた取り組みを行う。今後は、専門領域の授業のつながりを踏まえ、自らの専門分野の授業について課題を見出せるよう取り組む。
  • 教員面接を3回/年実施。教員は「看護教員のラダー」を参考に、5月の面接は個人目標を設定し、年度の具体的な取り組みをあげている。面接者は10月、3月に教員と共に取り組み状況を評価し、新たな課題が見出せるよう関わっている。
Ⅲ.教育環境整備 4.4
  • 全学年でオンライン授業を行うための校内有線LAN環境の整備や、校内実習環境を充実させるシミュレーターの購入は、令和2年度に実施済み。令和4年3月にはICT教育に必要となる校内無線LAN環境の整備を国の補助金を得て実施した。
  • 感染予防対策のための各種備品・物品は設置及び購入済み。必要に応じ追加を行っている。
  • 入学前に家庭内でのネット環境等の準備を呼びかけている。
  • 各領域において必要な図書を定期的に購入している。学生にも要望を提出してもらい、教務会議で検討し購入している。学生の事例研究(ケーススタディー)支援や教員の研究能力の育成を図るため、医療看護系文献検索システムサービスを令和4年3月に導入した。
Ⅳ.看護師を目指す有能な学生の確保 4.3
  • 令和3年度入学試験においても、入学定員40名を確保し、開校以来定員充足率100%を継続している。
  • 令和3年度の応募倍率(出願者/ 定員)は、昨年度と同じであるが、指定校推薦、一般・社会人入試の専願受験生が増加したため、合格辞退者が大きく減少し、補欠合格、2次募集が不要となった。
  • 年度初めに学生募集の方針を説明し、年末の入学予定者へのテキストの配布、進学ガイダンス、模擬授業の実施など進路指導部とのつながりを継続し深めている。
  • 県内外の予備校と支援センターを訪問し、社会人・一般入試受験者の確保に努めた。
  • 学校見学会及びオープンキャンパスの時期、回数、実施方法を見直し、コロナ禍であったが学校見学会3回、オープンキャンパス4回を実施することができた。
  • 受験者の半数以上が学校見学会、オープンキャンパスのいずれかに参加していることから、受験生確保に繋がっている。今後も状況に応じた方法を検討し、継続する。
ⅴ.学生生活への支援 4.2
  • 健康診断・内科健診を実施。
  • 健診後経過観察が必要な学生について、保健体育委員担当教員と学年担当者が連携しながら健康管理を行っている。
  • 専任カウンセラーによるカウンセリングを継続中。感染状況に応じて、オンラインでのカウンセリングも継続中。各学年が利用している。
  • コロナ禍で中止していた火曜日から金曜日18時までの学校の開放、教員による学習サポートを再開。感染状況を見極め、できるだけ対面授業を行ったことで、単位未修得者が昨年度より減少している。
  • 人間関係の構築の困難さが、学習の悩みを1人で抱え込んでしまい中途退学につながっていた。学校生活に適応できるよう入学前の3月に入学予定者を対象に1日入学体験を行い、友達作りの場を設けた。
  • 学年担当による3回/年の個人面談で学習状況、生活状況を確認し、学生の相談に応じている。
  • 状況に応じ親子面談を行うなど保護者との連携を図っている。
  • 全学年を対象に「学生満足度調査」を実施。満足度が低かった更衣室の環境改善を行い、要望が多かったカラーコピー機を図書室に設置した。アンケート結果及び対策について学生掲示板に掲示し伝達している。今後も毎年「学生満足度調査」を行い環境改善に努める。
  • 昨年に引き続き教科外活動の実施が困難であったが、11月の学校祭を各学年の交流会に変更するなど交流の場を設けたことで、クラスの親睦を図ることができた。今後も感染状況に応じ教科外活動を再開し、学生相互の交流を図る。
  • 奨学金説明会、奨学金面接会を実施。全学生の約90%が加盟病院奨学金貸与を受けている。
  • その他、奈良県看護師修学資金、日本学生支援機構の奨学金の活用など奨学金制度は学生の経済的サポートとなっている。
  • 令和3年度も高等教育の修学支援新制度の対象校として指定を受けている。次年度以降も対象校として、継続して指定を受けるよう指定要件を満たしていく。
Ⅵ.国家試験対策 4.3
  • 1年次3月、2年次12月に低学年模試を実施し、弱点科目の克服に向け取り組んでいる。
  • 3年次は昨年に引き続き7回/年の模擬試験を実施。10月に中間評価を行い、特別講義を2日、卒業生による国師対策の講演を兼ねた交流会を行った。卒業生との交流会で国家試験対策だけでなく看護師として働くイメージがつき、クラス全体のモチベーションアップにつながった。
  • 令和3年度の看護師国家試験の結果は、卒業生(受験者)37名、うち合格者36名となった。
Ⅶ.就業対策・卒業生への支援 3.9
  • 令和3年4月10日奨学金説明会、4月27日奨学金面接会実施、本校学生117名のうち加盟病院奨学金貸与者は103名(3年度決定者28名)(加盟病院奨学金貸与者/本学生生徒数:元年度89.5% 2年度89.3% 3年度88.0%)
  • 4月の面接会以降も、加盟病院の奨学金(=将来の就職先)が決まるまで、個別相談や県内病院の情報提供をおこなっている。(令和4年度県内就職率100%)
  • コロナ禍であったが就職先2病院を訪問することができた。卒業生10名と面談し近況を知ることができた。その様子を学校HPで紹介している。今後も就職先病院と連携し、卒業後の支援を継続する。(累計13病院)
  • コロナ感染拡大に伴いホームカミングディを延期。令和4年度に20期生、21期生合同のホームカミングディを予定する。
  • ホームページに、卒業生への情報提供を目的とした「卒業生の窓口」を設置した。
Ⅷ.地域との連携 4.1
  • 文化委員を中心に募金活動を行い、令和4年3月に「奈良県共同募金」に寄付を行った。
  • 奈良県看護協会、福祉協議会等主催の各種研修の講師協力を行った。
  • また、地域の防災総合訓練もコロナ禍で中止となったが、引き続き地域の医療・福祉への協力を継続して行う。
  • 県内高校から、1年生、2年生を対象に出前講義の依頼を受け、講義を行った。講義の機会を得ることで、看護師の仕事を理解してもらい、看護職への興味・関心を得ることができた。今後も要請があれば、出前講義を行い地域社会に貢献できるよう取組む。
Ⅸ.学校経営 4.0
  • 令和3年1月に、目標年次を令和4年度とし、計画期間を3年間(令和2年度~4年度)とする中期目標・中期計画を策定し、それに基づく学校運営を行っている。
  • 教育理念・目標の点検・見直しを行うとともに、看護師養成所指定規則の改正に伴うカリキュラム改正に合わせて学校独自のカラーを反映させる教育課程の見直しを行った。
  • 領域別で専任教員の充足ができている。
  • 感染対策マニュアルの作成、感染予防策の徹底等で校内の感染者発生を防いでいる。
  • 随時、学生・教職員の連絡網を確認している。学生電話連絡網に加え電子メールや学年ホームページを開設し、緊急時の連絡体制を整えている。
  • 感染事故にも対応した総合補償制度の加入(学生・教職員)を継続している。
  • 予算について、奈良県病院協会の総会において承認された後、事業執行している。学校の施設設備や備品購入、図書購入、研修参加などの要望を全職員に提出してもらい、事業に反映している。
  • 引続き入学定員充足率100%を確保した。県補助金についても、看護師等養成所補助金を満額確保するとともに、新たにICT等整備補助金の交付を受けた。この他、福祉医療機構の低利融資の活用、電力債などの安全で有利な資産の運用管理なども行い、安定的な財務状況を維持している。
  • 引き続き経費節減や業務効率化の努力を行い、前年度に比較して消耗品費などの管理的経費が減少している。
  • ホームページは、奈良県病院協会ホームページ゙からもアクセスでき、卒業生や受験者、高校関係者等が求める情報も掲載している。令和3年10月に、ホームページのインドアビューのページにオリジナルパノラマを導入した。学校見学会オープンキャンパス、戴帽式など学校行事等に合わせ、月1~2回のペースで定期的に更新している。常に新しい情報発信に努め、本校の魅力や教育内容等を幅広くPRし、受験者数の増加にもつなげていきたい。

令和3年度 学校関係者評価

奈良県病院協会看護専門学校の教職員が行った「令和3年度自己評価」を対象に、学校関係者評価委員会が行った学校関係者評価の結果は以下の通りです。

学校関係者評価委員会

設置目的
在学生がより良い教育ができるよう、教育機関として常に学校運営、教育活動の改善に努め、教育の資質の向上と保証を図ることを目的として設置する。
委員構成
卒業生 2名 実習施設等の看護管理者 2名 就職先看護部長 2名
高等学校長経験者1名 看護教育経験者1名 大学関係者1名
学校関係者評価委員会名簿
設置・開催等
令和元年10月学校関係者評価委員会発足
令和元年11月学校関係者評価委員会の委員の発令
令和2年1月19日第1回学校関係者評価委員会開催
令和2年5月19日第2回開催予定を中止(コロナ感染症拡大のため)
(令和元年度学校関係者評価を書面にて実施)
令和2年6月30日令和元年度学校関係者評価をHPで公表
令和2年8月25日第3回開催予定を中止(コロナ感染症拡大のため)
(中期計画に係る意見聴取を書面にて実施)
令和3年6月1日令和3年度第1回学校関係者評価委員会開催
令和3年6月30日令和2年度学校関係者評価をHPで公表
令和4年2月8日令和3年度第2回学校関係者評価委員会開催
令和4年6月7日令和4年度第1回学校関係者評価委員会開催
令和4年6月30日令和3年度学校関係者評価をHPで公表

評価結果の概要(令和3年度)

  • 「令和3年度自己評価」が適切になされているかを4段階で評価した結果、本委員会委員9名の評価点数の総平均は3.8となった。
  • 評価項目別の平均を見ると、評価が高いのは、4.0の「Ⅲ.教育環境整備」、「Ⅵ.国家試験対策」、3.9の「Ⅳ.看護師を目指す有能な学生の確保」、一方、「Ⅱ.教職員の育成」は3.4、「Ⅶ.就業対策・卒業生への支援」は3.6となっている。
  • 評価項目別の平均は、全項目が適切、ほぼ適切の範囲内にあり、「令和3年度自己評価」は、「適切、ほぼ適切」になされたと評価できる。
  • 本委員会の委員の評価理由などを見ると、コロナ禍でも工夫し迅速に対応ができた項目、中期目標・中期計画に基づき、計画的に取り組み、実行できている項目については概ね高い評価となっている。一方、コロナの影響で次年度対応となっている項目や、引続き課題への対応を求められてる項目もある。特に、令和4年度は、中期目標・中期計画の最終年度に当たるので、これまでの本委員会での議事や意見交換を踏まえ、中期目標・中期計画の達成に向けた積極的な取組を行う必要性が指摘されている。

学校関係者評価委員9名の評価と意見

自己評価が適切になされているかを各委員が4段階で評価
4適切 3ほぼ適切 2あまり適切ではない 1不適切
 
評価項目別区分 評価点
(平均)
評価点
(平均)
Ⅰ.教育課程・教育活動 3.7 Ⅵ.国家試験対策 4.0
Ⅱ.教職員の育成 3.4 Ⅶ.就業対策・卒業生への支援 3.6
Ⅲ.教育環境整備 4.0 Ⅷ.地域との連携 3.8
Ⅳ.看護師を目指す有能な学生の確保 3.9 Ⅸ.学校経営 3.7
Ⅴ.学生生活への支援 3.8
 
  全項目(総平均) 3.8

令和3年度 学校関係者評価結果

<評価項目別区分>4適切 3ほぼ適切 2あまり適切ではない 1不適切
評価項目 平均点 各委員の主な意見(評価理由等)
Ⅰ.教育課程・教育活動 3.7
  • 指定規則に則ったカリキュラム改正や地域包括ケアシステムを支える人材育成など、時代の要請を速やかに捉え実施していることは素晴らしいと思う。
  • シミュレーションでの臨場感が不足しているとのことで、新人に対してもコミュニケーション能力や観察能力の不足が感じられる。新科目のコミュニケーションについて、その能力を養えるよう卒後の生徒から、評価していく必要がある。
  • 「コミュニケーション」について、科目立てされた事は素晴らしいと思う。
  • 校内実習もシミュレーターの使用等、学内で出来る事はされている。ただ、臨床の場とのギャップを埋めるためには、机上等での学習には限界があると思われる。学内実習や講義スタイルを臨床に近づけるために、リモートで患者さんの声を聞いたり、コミュニケーションを図る、また、ボランティア・知り合いの看護師のOB(70歳以上)の人に患者役として協力をしてもらい、学内実習をより臨床に近づけるのも方法かと思う。
  • ポートフォリオやルーブリック評価を活用し、自己の課題を見出す中で、課題に向かっての具体的な計画や実践が伴っていなこともあると思う。主体的な行動がとれる学生の育成が、卒業してから責任ある行動のとれる看護師へと成長できるように、支援の具体的な対策を今後明確にされると良いと思う。
  • コロナ感染症の拡大により、教育内容の変更を強いられ、臨地実習が中止となる中、学内演習を工夫し、臨床判断の基礎的能力の育成に努力されている。また、新カリキュラムの科目立も適切になされている。一点、学生に寄り添った支援の取り組み評価で、学校は「学生が主体的にできている」と評価しているが、学生と学校側の評価に少し開きがあるように思う。学生が考え、主体的に行動できる人間力を上げていく支援方法の工夫が必要と考える。
  • 学校の特色を明確にした教育理念・目的・目標であり、新たにディプロマポリシーを制定したことは、教育の方向性が明確になりよい。
  • カリキュラム改正の趣旨に基づき、コミュニケーション能力・臨床判断能力強化は適切である。特に暮らしに目を向けた、科目設定は、地域に暮らす人々に目を向ける力が培われ、学校の特色が明確で強みになりよい。今後学習状況を把握しながら、教育課程を評価(PDCAサイクル)し、改善や資質の向上をさらに図る必要がある。
  • 授業評価結果で、再実習が増加している。学習環境の創意工夫が課題である。
  • 科目分割や新たな科目立てができており、状況に合わせた再編が行われて、自己評価もまずまず高い評価となっている。
  • 現状を多面的に分析・評価し、社会の変化や医療現場の要請及び学生の実態に即して意欲的に工夫・改善されている。
Ⅱ.教職員の育成 3.4
  • 計画的に研修会が計画されており、教員の育成に取り組まれている。専任教員平均在職期間が短いことや、研修未受講者もおられることから、授業力体制の課題が何なのかが明確にされていると、育成に関する状況が理解できたのではないかと思う。(授業評価内容、改善点など)
  • 職員の教育も計画的に実施されている。職員側の満足度アンケートより見えてくる事もある。更なる改善のためにアンケート実施の検討もお願いしたい。
  • 授業の質向上に授業参観、リフレクション、授業アンケートなどを実施し、教員力を上げる努力をされている。人的、時間的にも厳しい面があるが、教職員のキャリア支援も積極的に進め、定着、安定した教員確保ができる職場環境づくりに努めて頂きたい。
  • 全教員が授業参観とリフレクションに取り組み、自己の課題に取り組んでいくことは適切である。
  • 専任教員の平均在職期間が短い。定期的な面接を実施しているが、さらに、定着向上のための取り組みが必要である。
  • 人材育成・教育体制の構築が進んでいる。そのうえで、定着(勤続)ができればなおよい。やや低めの他項目よりやや低めの自己評価となっており、妥当と考える。
  • 限りのある教職員の構成人数ではあるが、「教育目標」の達成に向けて共通理解を図りつつ、不断に工夫・改善が図られている。他方、教職員が求められる教育活動内容等は、質・量ともに増加の一途をたどっている。コロナ感染症の感染拡大の影響への対応もある中、教職員の職務への満足度についても加味した教職員育成の工夫・検討も期待したい。
Ⅲ.教育環境整備 4.0
  • コロナウイルス感染症対策として、オンライン授業のための環境整備やシミュレーター導入など適切な対応をされていると思う。
  • 予算に限度は有るが、その中で必要な物から整備されていると思う。
  • 学生の確保においては、積極的に学校訪問や学校体験などを実施され、定員割れすることなく2次募集も不要となり、安定した学生確保できているのだと思う。入試制度の改善に向けて見直しもされるということで、来年度の評価に繋げられると思う。
  • コロナ禍の中でも授業を受けやすい環境整備が整っている。学生、教員向けに医療看護系文献検索システムサービスを導入され、活用することで研究への関心、能力育成に期待が持てる。
  • 今年度もICT教育に必要なLANの整備を実施したことは適切である。
  • 学生からの要望を聞き、快適な学習環境を整えていることは適切である。今後も引き続き、点検を行う必要があると思う。
  • コロナ禍での障害において、環境整備は進んでいる。これを受けて高評価となっており、妥当と考える。
  • 経営者の深い理解・協力はいうまでもないが、教職員の不断の努力と工夫が車の両輪となって、積極的な教育環境整備に結びついている。
Ⅳ.看護師を目指す有能な学生の確保 3.9
  • 定員充足率は100%を継続中ではあるが、応募倍率は昨年と同様で、平成28年度、29年度は2倍以上あったことから、当時より減少している要因を分析し対策を講ずる必要があると思う。
  • 高校や予備校、ひとり親支援施設への訪問を継続する必要がある。
  • 学生の確保においては、積極的に学校訪問や学校体験などを実施され、定員割れすることなく2次募集も不要となり、安定した学生確保できている。入試制度の改善に向けて見直しもされるということで、来年度の評価に繋げられると思う。
  • 入学定員を割ることなく確保し、本年度は定員以上の入学者をむかえている。積極的に学校PRに学校訪問や、模擬授業実施、学内見学、オープンキャンパス等の成果が入学者数に繋がっていると考える。
  • 開校以来、定員100%を継続していることはとても良い。18歳人口が減少しているが、応募倍率は昨年度より低下せず維持できたことはよい。専願受験生が増加したことは、選ばれる学校になったと考えられるのでよい。学生確保に向けた積極的な取組は適切である。
  • オープンキャンパス・体験入学・学校訪問など人材確保活動が募集倍率の維持にもつながっており、高評価と評価できている。
  • 日々のきめ細やかな学生確保への取り組みで、本校が「行きたい学校」としての社会認知が確保されてきている。
Ⅴ.学生生活への支援 3.8
  • カウンセリングのスクリーニングが必要。
  • 身体的・精神的に健全な状態で学生生活を過ごしていくための取り組みを積極的に実施されてる。家庭との協力も得ながら、学習支援も行われている。学生生活では委員会も立ち上げ、同僚との関わりの中で役割を果たすことが、より人間関係を深めていくと思う。学生満足度調査が実施され、要望に応え対応されていることは、学生に寄り添った運営がなされていると感じる。
  • 健康診断、内科検診、専任カウンセラーによるカウンセリング等、心身の健康管理が出来ている。奨学金制度の利用で学業に専念できる環境整備に努め、学生の安心感に繋がっている。
  • コロナ感染状況に応じたスクールカウンセリングを継続し、心身の健康支援は適切である。
  • 学生満足度調査を実施し、必要に応じて改善することは適切である。
  • 入学前に、入学予定者の一日入学体験を実施したことは、入学後の人間関係構築や学習不安を乗り越える力になると考えるのでよい。入学後に継続的な支援が必要。
  • 面談の充実がおこなえており、見合う評価となっている。
  • 各年度の学生実態に即して社会の変化を考慮しつつ、確かな学びが可能となる環境の整備・確保に向けて、経済面・生活面・学習活動面等々に物心両面にわたってきめ細やかに支援できている。
Ⅵ.国家試験対策 4.0
  • 国家試験不合格者(過去の不合格者も含む。)の不合格原因を分析して、何年次にどのような取り組みが必要であるかを解明し、対策を講じ合格率100%を堅持できるようすることが必要である。
  • 1年生から国試への意識を持つよう取組めている。
  • 1年生から国家試験対策委員会を設け、試験対策を実施されていることや、卒業生との交流会を実施することで、合格して看護師として働くといった意欲の向上に繫がる取り組みをされている。学生の質と共に、合格率100%の目標を達成していただけたらと思う。
  • 各学年毎に試験の結果を踏まえた弱点対策の実施や、卒業生からの国師対策の講演、交流会を持つなどして学生の士気を高めていることは国師対策対策として適切である。
  • 国家試験の不合格者について、結果を分析し、次年度の国家試験対策に活かす必要があると考える。
  • 国家試験対策で卒業生との交流会を実施してモチベーションをあげたこと、特別講演を企画して、学生の弱点サポートにも努めていることは適切である。
  • 国家試験対策として、臨地実習による知識の統合は、効果的であると考えるので、実習内容と関連した学習内容の強化も知識の定着になると考える。
  • 低学年模試も導入し対応できており、高評価となっている。
  • 学生個々の実態に即して、きめ細やかな対応を継続いただきたい。
Ⅶ.就業対策・卒業生への支援 3.6
  • 県内就職率100%は素晴らしいと思う。
  • コロナにて活動が出来ない状況であったが、今年度からは従来通り、卒業生へのアプローチもよろしくお願いたい。
  • 卒業後の学生の状況を確認するための施設訪問は、卒業生にとって自己を振り返るきっかけとなり、先輩・後輩の関係性もより深まるのではないかと思う。今後独自でリカレント教育も計画されているので、卒業してもより交流の機会も増えていくことになると感じる。実践で活かされる内容であるのか、また参加率なども把握できたらと思う。
  • 県内就職率100%は評価が高い。卒業生の就職後の支援としてホームカミングディの開催、ホームページに「卒業生の窓口」の設置、看護研究文献検索「医療看護系文献検索システムサービス」の継続利用など充実した支援が出来ている。コロナ禍であったが病院訪問目標10件のところ所、2件にとどまったため評価を3とした。
  • 卒業生の就職先での活動状況の把握・分析は、教育課程の課題が明確になるので、継続的に必要と考える。
  • 県内の地域医療に貢献する卒業生が多いので、リカレント教育を充実させ、看護学校と臨地が循環する機会を計画的に出来ることが望ましいと考える。
  • コロナ禍のため制限下にあり可能な範囲で実施できている。評価としては妥当と判断する。
  • コロナ感染症との関わりで様々な困難がある中、多様な工夫が確認出来た。学生個々の状況は異なるが、思考力、判断力、表現力(コミュニケ-ション力を基にした)、人間関係形成力等の育成にも注力いただきたい。
Ⅷ.地域との連携 3.8
  • コロナ禍の中でもボランティア活動、講師依頼に積極的に活動されており、高評価できる。
  • 自主的に募金活動を実施し、共同募金に寄付することは適切である。
  • コロナ感染状況下も県内高校へ積極的に出前講座に出向き、地域からの講師依頼に協力できたことはよい。
  • 出前講義や募金も継続できており高評価で適切に評価されている。
  • コロナ感染症の感染拡大等で地域との連携・協力には様々な制約があるのでやむを得ない状況である。現状で可能な連携・協力の模索するとともに、コロナ感染症の収束後の在り方についても事前に工夫・企画されたい。Ⅳとの関わりで出前講義等も更に充実させてほしい。
Ⅸ.学校経営 3.7
  • コロナウイルス感染症の影響により、実施できていない項目があるが、本来実施すべき方法ではなく、代替方法(防災訓練であれば机上訓練等の実動出ない方法等)による実施を検討すべきだと思う。
  • ホームページ、学校案内パンフの充実、リアルタイムでの更新を続けていく必要がある。
  • 魅力的な教員の育成も必要である。
  • 中期目標、中期計画に沿い、学校運営が適切に行われている。細部までの配慮と行動が学生数確保に繋がっていると評価できる。
  • 令和3年度も計画的に中期目標・中期毛計画に学校運営に取り組んでいるのは適切である。
  • 学校独自の特色あるカリキュラムが編成できたのは適切である。
  • 専任教員の在職期間が短いことから、今後は、お互いに協働・情報共有し、意見交換をしながら啓発しあい、教育実践力の向上が必要である。
  • 特色ある学校の魅力や実践活動を今後も積極的に送信することが必要である。
  • 領域別専任教員の充足が出来ているが、教員のキャリア支援が必要と考える。
  • 教員の退職理由から、メンタルケアが重要と考える。
  • ホームページの改変も実施されまずまずの評価点。適切と判断する。
  • 各々の立場で学校経営への意欲が伺える。財源確保及びその運用、情報発信の工夫・強化等、中期目標・中期計画が形となってきている。

その他の意見(取組や課題等について)

  • 病院協会と他校の差別化として、加盟病院奨学金があり、入学後より就職先も決定し、3年次は就活なく国試対策に専念できる。学校を選んでもらうためにホームページやパンフレットに、その強みをもっとアピールしてもよいと思う。
  • コロナ禍ではあるが、昨年実施出来なかった「ホームカミングディ」や「リカレント教育」など実施されることを期待する。母校を拠点にネットワークが広がり他施設の情報収集や最新情報などを知ることで、刺激し合ったりお互いに研鑽し合ったりと、看護の質の向上にも繫がると思う。そのような機会は、臨床で多忙な日々を過ごしている卒業生にとって、最大の支援になると思うので、是非実施していただきたい。
  • 令和3年度に実施した取り組み状況を評価して、課題が記載されている。令和2年度と比較すると全ての項目において評価点が上昇している。このことは、より良い教育活動が出来ていると思う。その反面、問題も明確になったので、最終の1年はその取り組みをお願いしたい。
  • コロナ禍で制限されることが多い中で、オンライン授業や学校代替実習を工夫・計画・実践できた。その取り組みは負担も大きかったと思うが、学習の保証が出来てよかったと思う。教職員が一丸となって、看護教育に取り組んでいる様子が伺われる。
  • 学校関係者評価委員会での議事及び意見交換を踏まえつつ、中期目標、中期計画の最終年度に当たる令和4年度の取り組み等を検討いただきたい。