令和4年度 奈良県病院協会看護専門学校 学校評価

本校は、教育活動全般についての改善及び教育の質の向上を図る目的で、「学校評価」を行っています。本校教職員が自ら行う「自己評価」と本校教職員以外の者(学校関係者評価委員会)が自己評価結果を評価する「学校関係者評価」からなっています。

令和4年度 自己評価

自己評価は、9分野について、5「良い」4「やや良い」3「普通」2「やや不十分」1「不十分」の5段階評価で行いました。結果は以下のとおりです。

令和4年度 自己評価結果

評価項目 R2 R3 R4
教育課程・教育活動 3.6 4.1 4.4
教職員の育成 3.6 3.9 4.4
教育環境整備 4.1 4.4 4.5
看護師を目指す有能な学生の確保 3.7 4.3 4.4
学生生活への支援 3.8 4.2 4.4
国家試験対策 3.8 4.3 4.5
就業対策・卒業生への支援 3.8 3.9 4.3
地域との連携 3.5 4.1 4.4
学校経営 3.5 4.0 4.4
項目 Ⅰ 教育課程・教育活動 評価 4.4
評価の概要と今後の課題
  • カリキュラム改正の趣旨に基づきカリキュラムを検討し、新たなディプロマポリシーを制定。令和4年度からその方針に基づく人材育成を行っている。
  • 新カリキュラムでは「解剖学Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ」及び「生理学Ⅰ・Ⅱ」と分割し、時間をかけて知識を定着させ育成。また、人間関係を形成するための基礎となる「看護におけるコミュニケ-ション」、「人間関係論」を科目立て。
  • 学内代替実習では全領域(7領域)でシミュレーターを活用したシミュレ―ション演習を継続し、意図的に患者を観察しその反応から引き続き思考力、判断力を養っている。
  • 専門領域(7領域)の科目の事例展開にもシミュレーション演習を継続。
  • 卒業時に基礎看護技術を修得レベルに到達させるために、学内演習と臨地実習に分類し明確にすることができた。
  • ポートフォリオ・ルーブリック評価により、学生の到達度を客観的に評価することが可能となり、的確な指導が行え、学習サポートに活かされている。また、学生においてもこの評価を活用し、自己の行動を省察し、課題を見出し、主体的に取り組んでいる。
  • 全体の委員会をとおして異学年の交流や意見交換により各委員会活動の把握・共有ができた。
  • 教科外活動により学生相互の親睦をとおして豊かな感性と人間性が養えている。
  • 就職先病院の訪問で卒業生と面談し、卒業後の状況を把握し教育課程編成に活かしている。
  • 最終学年で実施した全国模試試験(7回)で全国正答率10%以下、校内正答率50%以下の問題を洗い出し、弱点科目の点検を行った。それにより新カリキュラムで科目毎の教育内容を点検し、知識を定着させるために「解剖学」「生理学」を「解剖学Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ」、「生理学Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ」に分割した。また、「基礎看護技術Ⅰ」の科目の中にあった基本的な技術として「フィジカルアセスメント」を「ヘルスアセスメント」と1つの科目として設定した。「解剖学」「生理学」については、旧カリキュラムと比較して知識の定着の変化は見られない。新カリキュラムでは講師は複数で教授することになったため、今後も講師と学生のレディネス等の連携も密にとり、知識の定着に導きたい。地域包括支援センターなど地域の実習について、関係機関に連絡を行い情報を得た。多職種連携できるために関係職種の役割、連携する能力を養う、「暮らしを支える多職種連携」の科目を設定。
  • 学生による授業評価アンケートは、学内教員は100%、学外教員は70%の実施であった。今後も継続していくためには、業務負担軽減も必要であり、重要な観点に絞るなど実施方法の見直しを引続き検討する。
  • 定期的な面談を行い、課題のある学生は三者面談を行い家庭と連携し現状を把握し、方向性を共に考える場を設定。
項目 Ⅱ 教職員の育成 評価 4.4
評価の概要と今後の課題
  • 新任期の教員は、授業設計にそって学習指導案を作成し授業を行っている。
  • 授業参観・リフレクション、授業アンケート結果を通して、自己の課題を見出し授業改善に努めている。今後も継続し、授業の質向上に向けた取り組みを行う。また、専門領域の授業のつながりを踏まえ、自らの専門分野の授業について課題を見出せるよう取り組む。
  • 教員面接を3回/年実施。教員は「看護教員のラダー」を参考に、5月の面接は個人目標を設定し、年度の具体的な取り組みをあげている。面接者は10月、3月に教員と共に取り組み状況を評価し、新たな課題が見出せるよう関わった。
項目 Ⅲ 教育環境整備 評価 4.5
評価の概要と今後の課題
  • 全学年でオンライン授業を行うための校内有線LAN環境を整備。
  • 校内実習環境を充実させるシミュレーターの購入は、令和2年度に実施済み。
  • 令和4年3月にはICT教育に必要となる校内無線LAN環境の整備を国の補助金を得て実施。
  • 令和4年度には、教員・学生用タブレットの追加購入。
  • 感染予防対策のための各種備品・物品は設置及び購入済み。必要に応じ追加。
  • 入学前に家庭内でのインターネット環境等の準備を学生に呼びかけ。
  • 各領域において必要な図書を定期的に購入。学生にも要望を提出してもらい、教務会議で検討のうえ購入。
  • 学生の事例研究(ケーススタディー)支援や教員の研究能力の育成を図るため、医療看護系文献検索システムサービスを令和4年3月に導入。
項目 Ⅳ 看護師を目指す有能な学生の確保 評価 4.4
評価の概要と今後の課題
  • 令和4年度入学試験においても、入学定員40名を確保し、開校以来定員充足率100%を継続。
  • 令和4年度の応募倍率(出願者/定員)は、1.5倍となり昨年度(1.9倍)と比べ減少。これは、大学の看護学部への推薦希望者が増加し(高校側への聞き取り)、本校の指定校推薦の受験生が減少したことによるもの。1月の一般受験生は増加したため、入学定員は確保することができた。
  • 令和4年度は、47高校を訪問、高校進学ガイダンス18回、模擬授業を8回実施。
  • 年度初めに学生募集の方針を説明し、年末の入学予定者へのテキストの配布、進学ガイダンス、模擬授業の実施など進路指導部とのつながりを継続し深めている。
  • 県内外の予備校9校と支援センターを訪問し、社会人・一般入試受験者の確保に努めた。
  • コロナ禍であったが、学校見学会及びオープンキャンパスの時期、回数、実施方法を工夫し、学校見学会3回、オープンキャンパス4回を実施。受験者の半数以上が学校見学会、オープンキャンパスのいずれかに参加している。今後も状況に応じた方法を検討し、受験生確保に繋げていく。
項目 Ⅴ 学生生活への支援 評価 4.4
評価の概要と今後の課題
  • 健康診断・内科健診を実施。健診後経過観察が必要な学生について、保健体育委員担当教員と学年担当者が連携しながら健康管理。
  • 専任カウンセラーによるカウンセリング(感染状況に応じてオンライン)を継続。各学年が利用。
  • コロナ禍で中止していた火曜日から金曜日18時までの学校の開放、教員による学習サポートを再開。感染状況を見極め、できるだけ対面授業を行ったことで、単位未修得者が昨年度より減少。
  • 人間関係の構築の困難さが、学習の悩みを1人で抱え込んでしまい中途退学につながっていた。学校生活に適応できるよう入学前の3月に入学予定者を対象に1日入学体験を行い、友達作りの場を設定。
  • 学年担当による3回/年の個人面談で学習状況、生活状況を確認し、学生の相談に応じている。
  • 状況に応じ親子面談を行うなど保護者との連携を図っている。
  • 全学年を対象に「学生満足度調査」を実施(回収率71.2%)。満足度が低かった更衣室の環境改善、要望が多かったカラーコピー機を図書室に設置。
  • 11月の学校祭を各学年の交流会に変更するなど交流の場を設けたことで、クラスの親睦を図ることができた。
  • 奨学金説明会、奨学金面接会を実施。全学生の約88%が加盟病院奨学金貸与を受けている。その他、奈良県看護師修学資金、日本学生支援機構の奨学金の活用など奨学金制度は学生の経済的サポートとなっている。
  • 令和4年度も高等教育の修学支援新制度の対象校として指定を受けている。次年度以降も対象校として指定を受けるよう指定要件を満たしていく。
項目 Ⅵ 国家試験対策 評価 4.5
評価の概要と今後の課題
  • 1年次3月、2年次12月に低学年模試を実施し、弱点科目の克服に向け取り組んでいる。
  • 3年次は昨年に引き続き7回/年の模擬試験を実施。10月に中間評価を行い、特別講義を2日、卒業生による国師対策の講演を兼ねた交流会を行った。卒業生との交流会で国家試験対策だけでなく看護師として働くイメージがつき、クラス全体のモチベーションアップにつながった。
  • 令和4年度の看護師国家試験の結果は、卒業生(受験者)37名、うち合格者36名となった。
  • 国家試験と同じ時間帯で国試対策講義等を実施するとともに、学生に落ち着いて受験できるようアドバイスしていく。
項目 Ⅶ 就業対策・卒業生への支援 評価 4.3
評価の概要と今後の課題
  • 令和4年4月9日奨学金説明会、4月27日奨学金面接会実施、本校学生121名のうち加盟病院奨学金貸与者は106名(4年度決定者37名)(加盟病院奨学金貸与者/本学生生徒数:元年度89.5% 2年度89.3% 3年度88.0% 4年度87.6%)
  • 4月の面接会以降も、加盟病院の奨学金(=将来の就職先)が決まるまで、個別相談や県内病院の情報提供を行っている。(令和4年度県内就職率100%)
  • コロナ禍であったが令和4年度は、就職先3病院を訪問することができた。卒業生8名と面談し卒業生や看護部長、事務長等から卒業後の状況を聞くことができた近況を知ることができた。その様子を学校HPで紹介している。今後も就職先病院と連携し、卒業後の支援を継続する。(累計17病院)
  • ホームページに、卒業生への情報提供を目的とした「卒業生の窓口」を設置した。
  • コロナ感染拡大に伴いホームカミングディを延期。令和5年度に20期生、21期生、23期生合同のホームカミングディを予定している。
項目 Ⅷ 地域との連携 評価 4.4
評価の概要と今後の課題
  • 学校周辺においてボランティア活動を実施。
  • 奈良県看護協会、福祉協議会等主催の各種研修の講師協力を行った。
  • 奈良県防災総合訓練に2年生37名参加。DMAT近畿ブロック研修に3年生38名参加。
  • 防災訓練の実施。(5月2日)
  • 献血活動に参加。32名
  • 県内高校から、1年生、2年生を対象に出前講義の依頼を受け、講義を行った(令和3年度 9高校 令和4年度 8校)。看護師の仕事を理解してもらい、看護職への興味・関心を得る機会となった。
項目 Ⅸ 学校経営 評価 4.4
評価の概要と今後の課題
  • 令和3年1月に、目標年次を令和4年度とし、計画期間を3年間(令和2年度~4年度)とする中期目標・中期計画を策定し、それに基づく学校運営を行っている。
  • 教育理念・目標の点検・見直しを行うとともに、看護師養成所指定規則の改正に伴うカリキュラム改正に合わせて学校独自のカラーを反映させる教育課程の見直しを行った。
  • 特色ある学校づくりを行うため、改正カリキュラムと連動して過疎地域(天川村・川上村)実習を実施。社会福祉協議会の協力を得て、シルバーボランティアの活動に参加。
  • 領域別で専任教員の充足ができている。
  • 感染対策マニュアルの作成、感染予防策の徹底等で校内の感染者発生を防いでいる。
  • 随時、学生・教職員の連絡網を確認している。学生電話連絡網に加え電子メールや学年ホームページを開設し、緊急時の連絡体制を整えている。
  • 感染事故にも対応した総合補償制度の加入(学生・教職員)を継続している。
  • 令和5年1月に本校の危機管理マニュアル及び学校安全計画を策定した。
  • 予算について、奈良県病院協会の総会において承認された後、事業執行している。学校の施設設備や備品購入、図書購入、研修参加などの要望を全職員に提出してもらい、事業に反映している。
  • 引続き入学定員充足率100%を確保した。県補助金についても、看護師等養成所補助金を満額確保するとともに、新たにICT等整備補助金の交付を受けた。この他、福祉医療機構の低利融資の活用、電力債などの安全で有利な資産の運用管理なども行い、安定的な財務状況を維持している。
  • 引き続き経費節減や業務効率化の努力を行い、前年度に比較して消耗品費などの管理的経費が減少している。
  • ホームページは、奈良県病院協会ホームページからもアクセスでき、卒業生や受験者、高校関係者等が求める情報も掲載している。令和3年10月に、ホームページのインドアビューのページにオリジナルパノラマを導入した。学校見学会オープンキャンパス、戴帽式など学校行事等に合わせ、月1~2回のペースで定期的に更新している。令和5年3月に本校の行事等を紹介する動画を作成し公表した。常に新しい情報発信に努め、本校の魅力や教育内容等を幅広くPRし、受験者数の増加にもつなげる。

令和4年度 学校関係者評価

奈良県病院協会看護専門学校の教職員が行った「自己評価」を対象に、学校関係者評価委員会が行った学校関係者評価の結果は以下のとおりです。

学校関係者評価委員会

設置目的
在学生がより良い教育ができるよう、教育機関として常に学校運営、教育活動の改善に努め、教育の資質の向上と保証を図ることを目的として設置する。
委員構成
卒業生 2名 実習施設等の看護管理者 2名 就職先看護部長 2名
高等学校長経験者1名 看護教育経験者1名 大学関係者1名
学校関係者評価委員会名簿

設置・開催等

令和元年10月 学校関係者評価委員会発足
令和元年11月 学校関係者評価委員会の委員の発令
令和2年1月19日 第1回学校関係者評価委員会開催
令和2年5月19日 第2回開催予定を中止(新型コロナウイルス感染症拡大のため)
(令和元年度学校関係者評価を書面にて実施)
令和2年6月30日 令和元年度学校関係者評価をHPで公表
令和2年8月25日 第3回開催予定を中止(新型コロナウイルス感染症拡大のため)
(中期計画に係る意見聴取を書面にて実施)
令和3年6月1日 令和3年度第1回学校関係者評価委員会開催
令和3年6月30日 令和2年度学校関係者評価をHPで公表
令和4年2月8日 令和3年度第2回学校関係者評価委員会開催
令和4年6月7日 令和4年度第1回学校関係者評価委員会開催
令和4年6月30日 令和3年度学校関係者評価をHPで公表
令和4年12月13日 令和4年度第2回学校関係者評価委員会開催
令和5年6月13日 令和5年度第1回学校関係者評価委員会開催
令和5年6月30日 令和4年度学校関係者評価をHPで公表

評価結果の概要

  • 自己評価が適切になされているかを4段階で評価した結果、本委員会委員9名の評価点数の総平均は3.8となった。
  • 評価項目別の平均を見ると、「Ⅴ.学生生活への支援」、「Ⅷ.地域との連携」が4.0、「Ⅰ.教育課程・教育活動」、「Ⅵ.国家試験対策」が3.9と評価が高くなっている。
  • また、「Ⅱ.教職員の育成」は3.6、「Ⅳ.看護師を目指す有能な学生の確保」は3.7となっている。
  • 評価項目別の平均は、全項目が適切、ほぼ適切の範囲内であった。
  • 本委員会の委員の評価理由などを見ると、成果が見られる取り組みの継続と取り組みへの更なる工夫についての意見が多くなっている。

学校関係者評価委員の評価と意見

自己評価が適切になされているかを各委員が4段階で評価 4適切 3ほぼ適切 2あまり適切ではない 1不適切
評価項目 評価点
(平均)
評価項目 評価点
(平均)
Ⅰ.教育課程・教育活動 3.9 Ⅵ.国家試験対策 3.9
Ⅱ.教職員の育成 3.6 Ⅶ.就業対策・卒業生への支援 3.8
Ⅲ.教育環境整備 3.8 Ⅷ.地域との連携 4.0
Ⅳ.看護師を目指す有能な学生の確保 3.7 Ⅸ.学校経営 3.8
Ⅴ.学生生活への支援 4.0
  全項目(総平均) 3.8

令和4年度 学校関係者評価結果

<評価項目別区分>4適切 3ほぼ適切 2あまり適切ではない 1不適切
項目 Ⅰ 教育課程・教育活動 平均点 3.9
各委員の主な意見(評価理由等)
  • 新カリキュラムへむけた再編や実習代替としての学内シミュレーション学習を取り入れている。また、学生の自立を促す機会づくりや支援については3.5ポイントと他項と比較し低い評価となっているが、今後の課題として見据えることが出来ている。
  • ほとんど適切な評価と思いますが、もう一歩取組改善できる点があるように思えました。
  • 新カリキュラムの中さまざまな工夫がみられました。
  • カリキュラム改正と軌を一にして、本校の学生の実態及び学びの過程を検証しつつ、教育目標の達成に向けた不断の改善・創意工夫が重ねられている。
  • 主体的に授業評価及び学校評価に取り組もうとする姿勢があり、チームとして機能する実態が確認出来る。
  • >学校の特色を明確にした3つのポリシーが明文化され、卒業に向かって入学前から教育課程までの一貫した学びの過程が明確になった。今後はさらに教育実践力が必要と考えます。
  • コミュニケーション能力・臨床判断能力強化は引き続き必要。
  • 本校の特色であるくらしに目を向けた科目設定は地域に暮らす人々に目を向ける力が培われるので意図的に臨地実習につなげて実践能力を高める。
  • 学習状況を把握しながら、教育課程を評価(PDCAサイクル)し課題の改善や資質の向上をさらに図る必要がある。
  • 改正カリキュラムで科目立てを行った内容を学内実習や臨地実習で統合し看護実践能力に活用できる学習方法が必要である。
  • 当校における取組の目的、具体策はのべられていたと思います。評価をより細やかにされることで成果を期待します。
  • カリキュラムを分割し現代に合った学習になっている。今のところ知識の定着にはつながっていないが、今後評価が重要である。学生へのフィードバック方法なども記述が必要であると感じた。
  • 学生への細やかな指導がなされている。
項目 Ⅱ 教職員の育成 平均点 3.6
各委員の主な意見(評価理由等)
  • 教職員の育成に向けて、資格取得や研修参加を促進することができている。また、授業評価や授業参観を取り入れ、教職員育成に関するシステムづくりができている。
  • 頑張っておられる姿勢を感じました。新任教員を育てる又は授業スキルアップを継続して取り組んでください。
  • 自己課題を見出し授業改善に取り組まれています。育成方法は、教員個々に応じて柔軟に対応してください。
  • 確かな看護の実践者としての人材育成ポイントである教職員の資質・能力向上に向けての意識が確認出来る。
  • 新型コロナウイルス感染症の蔓延という状況下で、学校全体のFD活動は大きく制約を受け続けたものの、可能となる範囲で鋭意取り組んでいることが伺える。
  • 全教員が授業参観とリフレクションに取り組み自己の課題に取り組んでいることは適切である。今後は、看護教員に求められる能力について経時的に学びを確認し振り返ることで看護教育実践の向上につながると思います。
  • 評価のポイントは高くなったが、専任教員の病欠で教員不足がある。教員負担が増えないよう、職場環境も改善し定着向上のための取り組みが必要である。
  • 新任教員育成のために、スーパーバイザーや模範となる人材も必要になる。
  • すべての根幹は人間性だと思います。今後もよろしくお願いします。
  • 外部の教員や委員などが授業参観に参加していただくなど、臨地に役立つような工夫も今後必要になってくる。特に実技の授業などの学習時に実習病院先が見学するとより一層学生に興味が持てるのではないかと感じた。
項目 Ⅲ 教育環境整備 平均点 3.8
各委員の主な意見(評価理由等)
  • や端末準備などオンラインへの充足はできている。感染対策も講じられており環境の整備は進められている。シミュレーターの活用については今後の課題。
  • いろんな物が整備されました。それらを使いこなして更なる教育向上を期待します。
  • 社会情勢の影響を受けつつも、不断に教育の質的向上及び学生の学びの充実に配慮した教育環境整備が伺える。特に、ICTを活用した教育環境整備等を中心に計画的・継続的に取り組んでいる。
  • 令和4年度もLANの整備・教員や学生にタブレット配布を実施しICT環境の整備が整えられた。今後は、安全に利用するためのセキュリティ対策も必要である。
  • 教員のICT教育研修も実施して効果的な授業づくりが必要である。
  • 学生からの要望を聞き、快適な学習環境を整えていることは適切である。今後も引き続き点検を行う必要があると考えます。
  • ICTやシミュレーターなどハード面はとても整備されていると感じる。シミュレーターから学習したことが臨地実習へ行くにあたりどれくらい効果があるのか評価が必要である。
項目 Ⅳ 看護師を目指す有能な学生の確保 平均点 3.7
各委員の主な意見(評価理由等)
  • 一定以上の応募や合格率をキープできている。それについての宣伝をさらに推し進めることも、継続した学生の確保という面では必要。キャッチコピーや本校の売りを全面に押し出していくことは重要。全般に正当な評価がなされていると判断する。
  • 定員充足率100%達成は素晴らしい。大学進学者が多くなり、今後の対策が必要。
  • 高校訪問やパンフレット更新など学生の確保に向けた取り組みが行われています。
  • 年度を追う毎に従来型学生確保策に改善・工夫が実施され、学校として「待ち」の姿勢から「攻め」の姿勢への転換が図られている。これまで以上に急速な社会の変化に対応すべく、一層の総意・工夫が望まれる。
  • 18歳人口が減少し大学志向で応募倍率は昨年度より低下したが、開校以来、定員100%を継続していることはとても良い。
  • 選ばれる学校になるため、専門学校のメリットや本校の魅力を発信し学生確保に向けて積極的な取り組みや引き続き必要である。
  • 様々な人員確保に取り組まれ、定員割れせず受験者を確保できており努力されていると評価します。
  • 出願者・受験者が令和5年度入試で減少している。
項目 Ⅴ 学生生活への支援 平均点 4.0
各委員の主な意見(評価理由等)
  • 放課後開放による学習支援や中途退学者の分析も進められている。カウンセリングについては低めの自己評価となっており、今後の課題が明確。
  • 学生生活への支援がされています。中途退学者が減るようにサポートお願いします。
  • 多様な学生の実態にも、教職員がチームとしてかかわり、きめ細やかに個々の学生に向き合う日々の状況が確認出来る。
  • 学生を取り巻く教育環境の変化は、現代社会状況を強く反映したものとなることが想定でき、これまで以上に厳しいものとなることから更なる創意工夫が求められる。
  • スクールカウンセリングを継続し心身の健康支援は必要である。
  • 学生満足度調査を実施し必要に応じて改善することは適切である。
  • 入学前に入学予定者の一日体験入学を実施したことは、入学後の人間関係構築や学習不安を乗り越える力になると考えられるので良い。
  • 学生の経済的支援は本校の魅力であるので、今後も加盟病院の協力を得られるよう本校の魅力を発信する必要がある。
  • 看護という責任ある職業を選んだ学生への生活支援はとても大切である。個人面談の充実をさらに図っていただきたい。
項目 Ⅵ 国家試験対策 平均点 3.9
各委員の主な意見(評価理由等)
  • 1年目からの国試対策の継続、高い国試合格率を維持できている。
  • 努力されておりますが、不合格者への評価と今後をアセスメントしてください。
  • 全国平均を上回っており結果が出せている。
  • 100%の合格に向けてこれまで積み上げてきたノウハウに加え、きめ細やかな支援・指導が試みられている。
  • 評価項目Ⅳとの関係性もあるが、基礎学力の充実及び看護専門職としての基本的な自覚を高めてゆくことも必要になるのだろう。
  • 国家試験の合格率が全国平均を上回るのは良いが、100%合格に期待します。
  • 国家試験の不合格者について、引き続き結果を分析し次年度の国家試験対策に活かす必要があると考えます。
  • 国家試験対策で卒業生との交流会を実施してモチベーションをあげたこと、特別講義を企画して学生の弱点サポートに努めているのは適切である。
  • 低学年から学生自らが、模擬試験結果の弱点を詳細に把握して学習課題を明確にできる学習サポートが必要と考えます。
  • 卒業生との交流会などを開催し、国試に合格して現場で働きたいという気持ちの向上など取組に工夫されている。R2~4に一人の不合格者があるため、100%合格を今後も目指していただきたい。
項目 Ⅶ 就業対策・卒業生への支援 平均点 3.8
各委員の主な意見(評価理由等)
  • 高い県内就職率・ホームカミングディの再開・ホームページへの窓口設置ができている。
  • 対策に充分取り組んでおられますが、卒業生へのHP作成後の対策が必要と思います。
  • コロナ禍で出来なかった病院訪問やホームカミングディ等で就職後も退職する事なく県内勤務が継続する事も願います。
  • 本校の設置趣旨や教育理念・目的の達成のために、多様な看護学生に真摯に対応されている。
  • 入学前から卒業後まで、長いスパーンで本校に学ぶ・学んだ学生への支援、ケアにも取り組まれており、空白のない関わりが同窓生間の結びつきを確かなものにしている。
  • 評価のポイントは高くなったので取り組みが効果的である。
  • 卒業生の就職先での活動状況の把握・分析は、教育課程の課題が明確になるので継続的に必要と考えます。
  • 県内の地域医療に貢献する卒業生が多いので、リカレント教育を充実させ看護学校と臨地が循環する機会を計画的にできることが望ましいと考えます。
  • 卒業生の窓口を設置したのは良い。同窓会の窓口も同窓会役員と交流しながら活用できるよう支援すると良いと思います。
  • 卒業生に対しても継続してサポートを含めた交流会など学生にとってはモチベーションを保つ上では重要な取り組みであると感じる。
項目 Ⅷ 地域との連携 平均点 4.0
各委員の主な意見(評価理由等)
  • 災害対策や地域へのボランティア活動が継続できている。
  • 地域と様々な形で関わりを持ち、地域医療に貢献する看護の実践者としての基礎を構築する機会となっている。
  • 新型コロナウイルス感染症の蔓延という社会情勢もあって、質・量共に制限された状況ではあるが、今後とも一層の充実を期待する。
  • 令和4年度は募金活動ができなかったが、引き続き自主的に募金活動を実施し共同募金に寄付することは望ましい。
  • コロナ感染状況下も県内高校へ積極的に出前講義に出向き、地域からの講師依頼にも協力できたことは良い。
  • 地域への体験をいろいろされているので、臨地実習への学習時に“生活を知る“、“在宅へ帰るとは“など学生が結びつけることが重要である。
項目 Ⅸ 学校経営 平均点 3.8
各委員の主な意見(評価理由等)
  • 学生の確保と卒業までのサポートにより黒字経営となっている。
  • 収入や支出も大変な時期です。細かいところの対策が必要と思います。
  • 経営のための努力がみられます。今後も学校の知名度向上に努めてください。
  • 本校の設置趣旨を十分に理解し、教育理念、教育目的、教育目標の達成に向けて、それぞれの部署所属の教職員が一致協力して取り組んでいる。
  • 「過疎地域実習」を立ち上げ、他の関係機関との連携を密にするなど本校ならではの特性を活かし、将来に繋がる取り組みが評価できる。
  • 危機管理マニュアル・学校安全計画を策定されたことは良い。今後は教職員が危機を予知し回避するための対応が取れるように周知して適切な運営が必要。
  • 令和4年度も計画的に中期目標・中期計画に基づき学校運営に取り組んでいるのは適切である。
  • 学校独自のカリキュラムを編成できたのは適切である。
  • 引き続き、積極的にSNSや報道を通して本校の魅力を伝えることが必要。
  • 感染対策、危機管理に関しては、定期的な実施チェックが必要かと思います。
  • 大学とは違う専門学校のアピールを今後も継続して確保につなげていただきたい。“地域看護“など、この学校の特徴を理解してもらえるようなことが必要である。

その他の意見(取組や課題等について)

  • 評価項目すべてにおいて評価点が高くなっている。日頃の取り組みの成果である。令和5年度からは、評価点を維持・向上する取組が必要である。
  • カリキュラム改正で、人間関係論・看護におけるコミュニケーションを科目立てされた。今後は、机上のみの学習にとどまらず、クラスの仲間づくり・教職員との関係づくり等生きた学習に活用できるよう指導することで学びが深まると思います。
  • 教員の職場環境を整えメンタルケアが必要と考えます。
  • 国家試験対策として、臨地実習による知識の統合は効果的であると考えるので実習内容と関連した学習内容の強化も知識定着になると考えます。
  • 教育にはマンパワーが必要なので専任教員による十分な対応が重要だと考えます。
  • 引き続き、教員が互いに協働・情報共有し、意見交換しながら啓発しあえるキャリア支援が必要と思います。
  • 育成にあたっては、改めて医療機関としての役割も大きいことを痛感致しました。