2月19日(水)明日香村国民健康保険診療所の武田以知郎先生にお越しいただきご講演いただきました。
武田先生は、ドキュメンタリー映画「明日香に生きる」へのご出演だけにとどまらず、日本医師会「赤ひげ大賞」という名誉ある賞を受賞されるなど、地域に根差した在宅医療の第一人者としてご活躍されています。
地域を看るとはどういうことなのか?地域をどうつないでいくのか?
本校の学生にむけて、実際の明日香村での訪問診療の様子など実体験を交えながら、「まずは人に興味をもつこと」「その人のものがたりに寄り添うこと」「多職種連携の中で、看護師はプロとしてみんなを引っ張っていく」ことの大切さをお話いただきました。時に、武田先生から問いかけられるテーマに対して、学生らは、これまで習ってきたことを引き出しながら、そして迷いながらも真剣に考えていました。
卒業したのち、看護師として地域医療・看護に携わる学生たちですが、病院に入ることはその人の日常ではないこと、もとの暮らしにかえるためにはどんなかかわりが必要なのか、常に自らに問いかけながら歩みをすすめてほしいです。武田先生のお話にもあったように、Cure(キュア)とCare(ケア)という倍率の異なるレンズをそれぞれ持ちながら、幅広い視点をもって、地域で活躍してくれることを願います。
武田先生、ありがとうございました。